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モナリザLa Gioconda

モナリザ(ラ・ジョコンダ)とは

 レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザ(ラ・ジョコンダ)とは、ルネサンス期を代表する芸術家であるにレオナルド・ダ・ヴィンチにより制作された絵画作品で、フランスのルーヴル美術館に国有財産として収蔵されています。





 モチーフとして描かれている女性は長らくモデルが誰であるか謎とされており、不思議な印象の微笑みにはどこか惹き付けられるものがあります。

 ただモデルについての論争はすでに固まり、イタリアはフィレンツェの旧家であるゲラルディーニ家のリザ・デル・ジョコンド(リザ・ゲラルディーニ)であるとされています。

 これについては16世紀の伝記作家であるジョルジョ・ヴァザーリの著書に記載されており、画家・彫刻家・建築家列伝によれば「ダ・ヴィンチはフランチェスコ・デル・ジョコンドより妻リザの肖像画の制作依頼を受けた」と記載されています。



 日本国内では作品名をモナリザと呼んでいますがフランスでLa Jocondeなどと呼ばれており、リザ・デル・ジョコンドがモデルである事はほぼ間違いないと考えられています。

 絵画の特徴としては寸法が77cm×53cmでポプラ板に油彩で描かれており、画面構成は中央に女性が配置され後方には壮大な野山の風景が描かれています。

 女性は三角形の構図で描かれ、髪や服装の暗い色合いに対して顔や胸など肌の部分に光が照らし出されています。

 特に顔に関しては筆で描いた後を指で摩擦を掛けてぼやかしており、輪郭ではなく口角や眼などの周辺を表現するスフマートの技法が用いられている点が大きな特徴です。

 また近年の研究では超高解像度の写真で絵画に描かれた瞳を分析すると、茶色の瞳の中に黒の顔料で右目にLV、左目はB・S・CEのいずれかの文字が描かれていることが判明し反響を呼びました。

 またモナリザは世界的にも有名な作品ですのでその来歴にも大きく興味が引かれ、レオナルド・ダ・ヴィンチは加筆し続けて生涯に渡り手放さず、また後の1911年に収蔵されていたルーヴル美術館より盗難された事でも大きな話題を呼びました。

 この事件の真犯人はイタリア人のビンセンツォ・ペルージャで、イタリアに芸術作品を取り戻す愛国心ゆえの犯行とされました。

 一方で真の犯人とされる詐欺師の操り人形で絵画を盗み、その後に真作を隠す一方で模造品を表に出して売りさばく算段があったなどの説もあります。

 モナリザの具体的な価格については値段の付けようもありませんが、1962年に保険をかける際の評価額換算では1億ドルと評価され、当時のレートや現在の消費者物価指数で換算すれば2513億円と単純計算されます。



レオナルド・ダ・ヴィンチの作品

 Google Art Projectで鑑賞できるレオナルド・ダ・ヴィンチの作品一覧。

Annunciation (Around 1472)
Baptism of Christ (1470 - 1475)
Sheet of Studies [recto] (probably 1470/1480)
Wreath of Laurel, Palm, and Juniper with a Scro... (c. 1474/1478)
Ginevra de' Benci (c. 1474 - 1478)
Adoration of the Magi (1480 - 1481)
Study for an equestrian monument (recto) (c.1485 - c.1490)
Half-Length Figure of an Apostle, 1493-1495 (1493-1595)
Plan of Imola Head of Leda (c.1504 - c.1506)
Superficial anatomy of the shoulder and neck (r... (c.1510)
A deluge (c.1517 - c.1518)


レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の特集ページ紹介


『最後の晩餐』


ダ・ヴィンチの活躍した時代の特集ページ紹介

ルネサンス期
盛期ルネサンス


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