○新印象派とは
○印象派の代表的な芸術家(画家)一覧
○印象派の代表的な作品紹介
○新印象派に関連するページ
○西洋美術史紹介
『グランドジャット島の日曜の午後』(A Sunday on La Grande Jatte)ジョルジュ・スーラ[1884-1888年]
新印象派(Neo-Impressionism)とは、19世紀末から20世紀初頭に掛けて印象派に基づき新たな視点で光を捉えた美術運動を指しており、新印象主義とも呼ばれています。
新印象派はフランスの画家ジョルジュ・スーラにより提唱されたもので、ドイツの詩人であるゲーテにより唱えられた色彩理論や、アメリカの物理学者ルードやフランスの化学者シュヴルールなどによる当時としては最先端の光学や色彩理論などに大きく傾倒しています。
ゲーテはが1910年に発表した色彩論では、かつてイングランドの数学者アイザック・ニュートンが唱えた色彩に関する説に反対し、光と闇は双方共に存在しお互いの性質を補完すると述べています。
これは単一の色を眺めているとふとした瞬間に他の色が見える残像現象により補色が見える事に関係しており、ゲーテは一つの色を見るとそれを補完して調和を保つために補色が生じると考え、こうした理論が後世で美術運動に大きな影響を与えることになりました。
新印象派の特徴として挙げられるのは、印象派が表現した光や空気感をより発展させ、筆触分割については感覚的であることから廃し、点描画法により光や色彩を科学的で理知的な原理の基に描くことを目的としている点です。
印象派にあった経験的レアリスムや直観的色彩など様々な要素に対して、科学的な研究に基づいて色調や光を合理的に表現しつつ古典的な造形を目指したのです。
印象派の目に見える世界の再現を新印象主義では色彩そのもの表現に関心を移して、やがて20世紀初頭に登場する未来派やフォーヴィスムに影響を与え登場させる足がかりになったのです。
続いて色彩の特徴についてですが、原色や原色に近い絵の具を使い、点描する際には絵の具を混ぜずに隣り合うように点で描きます。
この技法で完成させた絵画は点を寄せ集めたものであり、目を近づけ部分で見ると分かりにくいのですが、全体を見た時に目の網膜上で最終的に理想の色彩として映るように計算して点描されており、画面は鮮明で明確な形態把握している点が特徴として挙げられます。
新印象派の画家としては提唱者であるジョルジュ・スーラは特に有名で、グランド・ジャット島の日曜日の午後(シカゴ美術館)やアニエールの水浴(ロンドン、ナショナルギャラリー)などの作品が広く知られています。
またフランスの画家ポール・シニャックも代表的な画家として挙げられ、サン=トロペの港(ファン・デア・ハイト美術館)、赤い浮標(オルセー美術館)などの作品が広く知られています。
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