○ポスト印象派(後期印象派)とは
○印象派の代表的な芸術家(画家)一覧
○印象派の代表的な作品紹介
○ポスト印象派(後期印象派)に関連するページ
○西洋美術史紹介
『ラ・クロの収穫(青い荷車)』(The Harvest)フィンセント・ファン・ゴッホ[1888年]
ポスト印象派(Post-Impressionism)とは、19世紀後半のフランスで生じた芸術運動の印象派より後に活躍した画家達を指し示す総称で、ポスト印象主義や後期印象派とも呼ばれています。
ポストは接頭辞で、「~の後」を意味する言葉で、印象派を受け入れたり反対する場面もありながら印象派を超えていこうとした画家達を指す便宜的な呼称です。
英語のPost-Impressionismは1910年にイギリスの批評家ロジャー・フライが開催した展覧会マネと印象派後の画家たち(Manet and the Post-Impressionists)に由来しています。
ポスト印象派の特徴として挙げられるのは、共通する様式や画風については希薄である点で、いわゆる芸術運動として隆盛したものではありません。
印象派の場合は例えば描く対象の輪郭や色彩などよりも、その周囲にある光や空気などを正確に捉える画風が大きな特徴になるのですが、一方でポストの時代になると共通する様式は存在せず、それぞれの画家により画風は大きく変わります。
基本的には印象派を出発点にしているのですが、単にその流れを継承するのではなく批判もしつつ厳密な形態を復活させたり、激しい印象の色彩や原始的な題材を取り入れるなどの特徴があります。
こうした色彩や形態や思想の変化はこれから始まる20世紀の美術様式の先駆けとなるもので、19世紀の美術と20世紀の美術を橋渡しする役割を担いました。
ポスト印象派の画家としては特にオランダのフィンセント・ファン・ゴッホが有名で、ポスト印象派(後期印象派)における代表的画家として20世紀の美術にも大きな影響を及ぼし、美術の教科書にも必ず登場するなど広く知られています。
ゴッホの作品は大胆な色使いや率直な感情表現などが大きな特徴で、ひまわり(東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館)・ジャガイモを食べる人々(ゴッホ美術館)・夜のカフェテラス(クレラー・ミュラー美術館)などは代表的な作品として挙げられます。
またゴッホは意外な事に日本の浮世絵に対して興味を持ち、模写することがあれば自身の作品に取り入れることもありました。
浮世絵については印象派の時代から評価が高く、当時は輸入品の包み紙として海外に送られていたのですが、その色彩や構図などは当時のヨーロッパに大きな衝撃を与えたのです。
例えばゴッホのタンギー爺さん(ロダン美術館)には背景の壁一面に複数の浮世絵が描かれており、またジャポネズリー:梅の開花(ゴッホ美術館)は安藤広重の浮世絵を漢字を含めて模写しています。
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