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シュルレアリスムsurrealism

シュルレアリスムの目次

○シュルレアリスム(シュールレアリズム)とは
○西洋美術史紹介



シュルレアリスム(シュールレアリズム)とは

 シュルレアリスム(surrealism)とは、日本語で超現実主義と訳される20世紀に始まったモダニズム(芸術思潮)で、その影響は広範囲に渡り20世紀における最大の潮流となりました。


 一般的にシュルレアリスムと聞いた時に絵画を思い浮かべるもので、非現実的であり現実離れした表現についてはシュールと言った言葉で表わされ、現在も広く知られています。

 しかしこの芸術運動は一つの固有のスタイルではなく広範囲に利用された表現方法で、文学・映画・彫刻・音楽・演劇・マンガ・ファッション等々で表現されています。



 始まりは1924年にフランスの詩人であるアンドレ・ブルトンが著作シュルレアリスム宣言・溶ける魚で提唱したことが発端で、思想的な背景としてはそれ以前より活動していたオーストラリアの精神分析学者ジークムント・フロイトによる精神分析に強い影響を受けています。

 フロイトは人間の理性(意識)は海面に浮かぶ氷山の一角にしか過ぎず、海面下に多くが沈む氷山のように精神の大半は意識下に没したままであり、深層に潜んでいる原動力として精神の働きについて解説を行なっています。

 つまりこの新たな芸術運動は、人間の無意識下にありに通常では見えない隠れた欲望や夢などを現実に引き出して表現しようとすることを目的にしており、個人の意識よりも集団の意識や無意識を、また偶然や夢などを重視しているのです。



 また新たな芸術運動を語る上で歴史的な区分を大きく関係しています。

 時代区分で言えば20世紀の始めには科学の発展や製品の大量生産が始まるなど現代に通じる社会システムが構築され、芸術区分では近代芸術は限界を迎えようとしており、様々な側面から近代文明に対する批判が生じるようになったのです。



 続いてシュルレアリスムの絵画における特徴や画風についてですが、大きく分けて2種類の画風に分かれています。

 まず一つ目は無意識の世界を表現したもので、自意識が介在しないオートマティスム(自動筆記)・デペイズマン(異質な組み合わせ)・コラージュ(ばらばらな素材の組み合わせ)などを用いる技法です。



 こうした絵画の特徴としては具象的な形態は存在せず、記号的なイメージで抽象画に近く、代表的な画家としてはアンドレ・マッソン、マックス・エルンスト、ジョアン・ミロなどが挙げられます。

 またもう一つの画風は不条理な世界を抽象画で描くのではなく写実的で具象的に描く技法で、代表的な画家としてはルネ・マグリット、サルバドール・ダリなどが挙げられます。



西洋美術史紹介

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シュルレアリスム(シュールレアリズム)


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