にじみたらし込みとは、水や絵の具を塗って紙を濡らし、乾かないうちに他の色を置いてにじませる絵画技法のことです。
偶然にできる形や色を利用して表現する技法であるモダンテクニックの一つ。
予備知識
にじみたらし込みの技法は、日本画を描く際によく用いられる技法として有名で、日本画家の1人である伊藤若冲は、鶏の毛を描くのに、にじみたらし込みをよく用いていたそうです。
伊藤若冲の『動植綵絵』より「群鶏図」
にじみたらし込みの仕方①
にじみたらし込みの仕方②
<用意する物>
水彩絵の具
筆
画用紙
<にじみたらし込みの仕方①>
1.
筆に水を含ませ、それを画用紙に塗って画用紙に水を含ませます。
見えにくいかもしれませんが、光を反射している部分が水を塗っている箇所です。
2.
多めの水で溶いた絵の具を筆に含ませて、筆の先っぽで水に塗れた画用紙を触ります。
水に濡れた箇所を筆で触ると、画用紙の水に濡れた箇所の中で“にじみ”が広がります。これが、“にじみたらし込み”です。
EX.
二色目、三色目を加えて“にじみたらし込み”をしても綺麗な模様ができますよ。
Youtubeにて公開されていたにじみたらし込みの関連動画です。
にじみたらし込みの関連ページを紹介します。
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にじみたらし込みは、偶然にできる形や色を利用して表現する『モダンテクニック』と呼ばれる技法の一つです。詳しくはモダンテクニック一覧を参照ください。
モダンテクニック一覧へ
また、にじみたらし込みは、日本の画家の伊藤若冲がよく用いる描画方法です。
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