モダンテクニックとは、偶然にできる形や色を利用した効果や表現のことです。
モダンテクニックには、以下のような種類が存在します。
このように多様な表現方法を持つモダンテクニックは、ジャクソン・ポロックやマックス・エルンスト、伊藤若冲といった有名な芸術家の作品の中でも使われています。
ジャクソン・ポロックは、卓越した“吹流し(ドリッピング)”の技術を持ち、彼の代表作である『No.5, 1948』は、“吹流し(ドリッピング)”の技法で制作された作品であると共に、現代美術品の最高額となる1億4千ドルの値段がつきました。
マックス・エルンストは、“こすりだし(フロッタージュ)”の創始者であるので、モダンテクニックを語る上で、マックス・エルンストの存在は欠かせません。
また、マックス・エルンストは、作品の中に“あわせ絵(デカルコマニー)”や“はり絵(コラージュ)”などのモダンテクニックを駆使した作品を多く制作しました。
伊藤若冲は、江戸時代中期に活躍した日本の画家の1人です。墨の濃淡を駆使した“にじみたらし込み”の技法を得意とします。
吹流し(ドリッピング)
霧吹き(スパッタリング)
こすりだし(フロッタージュ)
合わせ絵(デカルコマニー)
墨流し(マーブリング)
型押し(スタンピング)
はり絵(コラージュ)
ひっかき(スクラッチ)
ろう染め(バチック)
にじみたらし込み
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