まずは、合わせ絵(デカルコマニー)の発祥から説明したいと思います。
合わせ絵(デカルコマニー)とは、画家のオスカー・ドミンゲスが、シュルレアリスム期の1936年に発明した技法のことで、主に絵画で使われている技法です。
続いて、合わせ絵(デカルコマニー)の描画方法について説明します。
合わせ絵(デカルコマニー)は、紙に絵の具を塗りつけ、それを2つ折りにしたり、別の紙に押し付けたりすることで、塗りつけた絵の具を転写して描画していきます。
また、合わせ絵(デカルコマニー)を用いる有名な画家としては、マックス・エルンストや瀧口修造などが挙げられます。
偶然にできる形や色を利用して表現する技法であるモダンテクニックの一つです。
それでは、どのようにして描くのか、実際に合わせ絵(デカルコマニー)を行った時の写真を使いながら説明していきます。
予備知識
合わせ絵(デカルコマニー)が美術技法として確立される前の時代では、精神科医のヘルマン・ロールシャッハが、性格検査に使用していました。
ロールシャッハテストという言葉を聞いたことが無いでしょうか。
ロールシャッハテストとは、合わせ絵(デカルコマニー)を被験者に見せ、そこから被験者が何を想像するのかを言って貰い、それを基に分析を行う性格検査のひとつです。
心理学の世界において代表的な性格検査の方法で、1921年にヘルマン・ロールシャッハが考案しました。
合わせ絵(デカルコマニー)の仕方①
合わせ絵(デカルコマニー)の仕方②
<用意する物>
絵の具
画用紙
透明の板(無くてもよい)
<手順(パターン1)>
1.
紙を2つ折りにし、開ける。
2.
紙に絵の具を乗せ、もう一度1.の折り目に沿って2つ折りにする。
3.
紙を開けると、折り目に沿って左右対称の模様ができあがっている。
Youtubeにて公開されていた合わせ絵(デカルコマニー)の関連動画です。
次のページでは、透明の板を使った合わせ絵(デカルコマニー)の描画方法について特集しています。
統計を取ったわけではありませんが、芸術家の駆使する合わせ絵(デカルコマニー)の手法は、次のページで扱っている手法の方がよく使われているように感じます。
合わせ絵(デカルコマニー)の仕方②
合わせ絵(デカルコマニー)は、偶然にできる形や色を利用して表現する『モダンテクニック』と呼ばれる技法の一つです。詳しくはモダンテクニックを参照ください。
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