○印象派とは
○印象派の代表的な芸術家一覧
○印象派の代表的な作品紹介
○印象派に関連するページ
○西洋美術史紹介
『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』[1876年]
ピエール=オーギュスト・ルノワール
[油彩、キャンバス][大きさ:131cm×175cm]
オルセー美術館所蔵
ルノワール、セザンヌ、マネ、エドガー・ドガなど、日本でもファンが多いこれらの画家たちは、印象派と呼ばれる、19世紀後半にパリで生まれた、前衛芸術運動を代表する芸術家です。
当時フランスでは、新古典派を良しとするアカデミーが芸術界を牛耳っており、神話、聖書、歴史を主題とする歴史画が高く評価されていました。
しかし、そんなしきたりに抗い、自由に実生活の様子や風景、人物を描く若手の画家が現れはじめ、アカデミーの厳しい非難や侮辱にさらされながらも、新しい絵画の手法を構築して行きました。
『睡蓮の池と日本の太鼓橋』 [1899年]
クロード・モネ ナショナル・ギャラリー(ロンドン)所蔵
印象派の絵画の特徴を語るときに欠かせないのが、チューブ入り合成絵の具の発明です。
それ以前は、粉を調合して絵の具を作らなければならなかったため、用具の持ち運びが困難で、絵は室内で描くものでした。
ところが19世紀の中頃に、アメリカの画家によって考案されたチューブ絵の具が登場し、画家たちは絵の具のセットとキャンバスを持って、戸外に絵を描きに出られるようになったのです。
印象派の画家たちは、陽の光やそれらが変化する様、その場の空気感などを絵画の中に再現しようとしました。
印象派は、写実主義ではありながら、細部を明確に表現するよりも、全体的な視覚効果を狙い、色鮮やかな色彩を重ねて生き生きとした印象を見るものに与えるような作風になっているのが特徴とされています。
光と影の対比、そこに描かれた普通の人々の様子、鮮やかな空の青や、夕暮れ時の陰影など、それまでの絵画にはなかった新鮮な感覚を与える作品は、次第に当時の資産家たちを中心に人気を集め始め、やがてアメリカ市場を通して、一般大衆にも受け入れられるようになりました。
印象派の絵画は、色彩分割の手法を用いて、短いストロークで色を塗り重ね、絵の具の質感を生かした表現で対象を描く「印象派」から、ニュートンやゲーテなどの光学理論、色彩論などを取り入れ、科学的アプローチで体系化を目指した点描画を特徴とする「新印象派」へ、そしてそれらを基にさらに独自の視点による美学を追求し、表現様式を確立していった、ポスト印象(後期印象派)へと進んで行きます。
印象派の画家としては、浮世絵の影響も強く受けたというマネや、光の画家と言われるクロード・モネ、裸婦像や少女像の印象が強いルノワール、バレエのシーンや踊り子の絵で知られるエドガー・ドガなどが代表的です。
新印象派を代表する画家には、「グランドジャット島の日曜日の午後」で点描画を完成させたスーラや、ピサロ、シニャックなどがいます。
近代絵画の父と言われるセザンヌや、ゴッホ、ゴーギャンなど日本でもおなじみの画家たちは、ポスト印象(後期印象派)に属します。
印象派の時代を経て、これらの画家たちの影響を受けつつ、西洋における絵画の流れは象徴主義へと移行して行くこととなりました。
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○クロード・モネ(印象派)
○マネ(印象派)
○エドガー・ドガ(印象派)
○ルノワール(印象派)
○ゴッホ(ポスト印象(後期印象派))
○ゴーギャン(ポスト印象(後期印象派))
○制作中
○クロード・モネ(印象派)
○マネ(印象派)
○エドガー・ドガ(印象派)
○ルノワール(印象派)
○ゴッホ(ポスト印象(後期印象派))
○ゴーギャン(ポスト印象(後期印象派))
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